フィッシェル社(FISCHEL )とは
チェコの家具メーカー、フィッシェル社の歴史と商品の紹介
フィッシェル社(FISCHEL )とは
フィッシェル社とは、チェコスロバキアの家具メーカーです。
1871年、ベントウッドを用いた家具製造が始まり、ヨーロッパで広く使われる様になりました。
プラハでベジタブルオイルを販売していた、David Gabriel Fischel (デビット・ガブリエル・フィッシェル)は、トーネット社が所持していたベントウッドの特許が切れた後の1871年6月、コリチャニにあるトーネット社の工場で働いていた長男のAlexander Fischelと共にフィッシェル社(D.G. Fischel synové )を設立しました。
ドナウ川の工場地帯にあった小さな町、オーストリアのNiemesにあった工場では従業員は100人となり、1日に100台の商品を生産するまでに成長しました。
チェコスロバキア国内にも工場を持つようになり、オーストリアの工場で作られたものは数が少なく希少と言われています。
FISCHEL社の当時の家具カタログには、カフェチェアやベンチ、コーヒーテーブルなどの家具が掲載され、中でもベントウッドチェアは座面のプレスウッドの模様やフレームの形を組み合わせられました。
曲げ木の家具メーカーとして有名なドイツのThonet(トーネット)社、オーストリアのJ&J Kohn(ヤコブ&ヨーゼフ・コーン)社、Mundus(ムンドス)社、フランスのBaumann(バウマン)社などと並び、人気を得た家具会社へとなりました。
フィッシェル社のメーカータグ
座面裏にはメーカーラベルやスタンプがあります。
関連商品
フィッシェル社カフェチェア
FISCHEL社のコレクターの中でも人気が高いオーストリアメイドのカフェチェアは、ビーチ材の艶のある質感と独特のフォルムがカジュアルな印象を与え、緩やかなカーブを描く脚先やフレームが曲げ木の美しさを感じさせる。アンティークのフィッシェル社製カフェチェアです。
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