バウマン社(Baumann)とは
フランスの家具メーカー、バウマン社の歴史と商品の紹介
バウマン社(Baumann)とは
バウマン社とは、1901年に設立されたフランスを代表する家具メーカーです。
チャイルドチェアの製造から始まり、代表的な曲げ木の椅子はカフェやビストロはもちろん、教会や劇場など様々なシーンで見られます。
スイスのHorgen出身のEmile Baumann(エミール・バウマン)と、彼の息子のWalter Baumann(ウォルター・バウマン)によってスイスに近い東フランスcolombier fontaine doubs chaiserie通りに1901年バウマン(Baumann)社が創設されました。特に子供用の家具に焦点を合わせていた、当時の先駆者で、子供用のハイチェア、ローチェア、ベビーカー、デスク等を提案していました。
1903年、息子のウォルターが工場の管理を引き継ぎ、ハイチェアにもカートデスクにもなりテーブルが可動する初のワゴンチャイルドチェアを生産しました。
1909年、子供用の家具製作用工場を建設。
すぐに、当初13人だった従業員は168人となりました。
他では真似できない様なベントウッド(曲げ木)の独自技術のチャイルドチェアがヒットすると、1910~14年の頃には椅子やコートラック、テーブル、ロッキングチェア等様々な家具を製作し、家庭用はもちろん、醸造所、ホテル、オフィス、劇場、病院などで広く使用される事となりました。
「LE REVE」は折りたたんで椅子になる乳母車で、バウマン社のヒット作となりました。重さはわずか9kgで、エレガントで実用的、堅実なベビーカーは、フランスの公園や広場で見られる様になりました。曲木の技術を活用したおしゃれで実用的な学校用のチェアやテーブル等も製作していました。
1915年頃から、曲げ木のエレガントなデザイン性に加え、上質なビーチ材を用いた品質の高さ、顧客ロイヤリティ等、投資方針や生産性の開発、合理的な生産などを整えました。
本社と工場はcolombier fontaineにありますが、パリやマルセイユ、ボルドーなどにも広がり、1970年には従業員が600人となりました。
バウマン社のカタログには、250種類もの椅子やテーブル製品シリーズがあり、オプションで色や生地、脚の形などを組み合わせると8360モデルが生産可能でした。
曲げ木の家具メーカーとして有名なドイツのトーネット(Thonet)社、オーストリアのヤコブ&ヨーゼフ・コーン(J&J Kohn)社、ムンドス(Mundus)社、チェコのフィッシェル(Fischel)社などと並び、人気を得た家具会社へとなりました。
1990年には会社はバウマン家から離れ、2003年に会社は閉じられました。
バウマン社の年代別メーカータグ
プレート張りやメーカー名のエンボススタンプなど、年代によって座面裏のバックスタンプも変わっていきます。
関連商品
バウマン社カフェチェア
シンプルで扱いやすい機能性と曲げ木の技術が活かされたおしゃれなシルエットのデザイン性が魅力的な、古い木肌のテーブルやシンプルな白壁に映えるポイントとして日常使いしたい、フランスバウマン社製カフェチェアです。
バウマン社ブラックカフェチェア
温もりのある木製にレトロな座面のシルエット、シックなブラックでインテリアに馴染ませたいバウマンカフェチェア。カフェやビストロで人気の、丈夫で使い勝手が良く座り心地の良い、機能性とデザイン性を兼ね備えたチェアです。
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